(1)帽子のかぶり方

 帽子をかぶるときは、なるべくトータル的なバランスを見ることが出来るように全身の写る三面鏡の前でかぶるようにしましょう。

  帽子は、特殊な場合を覗いてネームの付いている所が後ろです。そこで、帽子の両横のブリム(つば)を持ち、頭の前方からかぶって徐々に後ろにずらして落ち着かせます。(後ろからかぶると髪の毛の流れに逆らってかぶることになり、帽子が浮きやすくなり、安定しないためです。)

  ゴム紐が付いている場合は、帽子を安定させるための物ですから、後ろ髪の中に入れましょう。

  かぶる角度は、帽子のデザインでほぼ決まっています(個々の帽子のかぶり方については、帽子屋の帽子展示場を参照)。しかし、始めから固定観念に捕らわれずに、後ろに下げてみたり、左右に傾けてみたり、押さえて形を崩してみたり、下がっているブリムを上げてみたり、などして色々な表情の中から好きなかぶり方を見つけだすようにしましょう。

  ブリム幅と身長とのつり合い、帽子のボリュームと体格とのつり合い、さらに帽子の色と服の色及び他のアクセサリーとの関係など、服装全体の調和を確かめてみることも重要です。

  帽子の装い方が上手になるには、このように、自分のかぶり方を良く研究すること、そして何よりも大切なことは、いつもかぶって帽子にすっかりなじんでしまうことです。

  余談ですが、管理人のバイオリンの先生は、フランス人の先生についてレッスンをしていたそうです。管理人の先生が話してくれたところによると、そのフランス人の先生は、新しい帽子を手に入れると、美しくその帽子を装うために、数時間は鏡の前であれやこれやかぶり方を研究していたそうです。管理人の感想としては、なんて気の長い・・・っじゃなくて、なんてお洒落に生きてる方なんでしょう。


(2)エチケット

  欧米の習慣に従うならば、婦人の場合は、婦人帽が服装の一部として扱われるためにどんな場合でもぬぐ必要はないとされます。(屋内でも、かぶっていても良い。)また、男性の場合は、室内では脱帽し、また女性に接するときには帽子を取るのが礼儀となっています。

  しかし、日本では欧米とは異なった伝統的な風俗習慣があるので、そのまま頑なに適用するのは、対人関係において避けた方が良好です。特に、屋内でつばの広い物をかぶることや、日本間にはいる際には、帽子はぬいだほうが自然の振る舞いのように思われます。


参考文献:西塚 庫男「帽子講座」サロン・ド・シャポー



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